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10月旬食材紹介:柿

柿

運動会シーズンですね。いよいよ秋本番です♪
朝晩の冷え込みで体調を崩していませんか?

この時期に色づいてくるのが日本古来の植物「柿」です。『柿が色づくと医者が青くなる』ということわざがありますが、それは柿にはビタミンCが豊富で、万病のもとといわれる風邪を予防するからです。 果実1個あたりに含まれるビタミンCの含有量は、温州ミカン3~4個分に相当する上、カロテンも多く、これらの相乗効果でウイルスや最近に対する抵抗力を高め、粘膜を強化するので風邪の予防、肌荒れにも効果があります。
その他の効果として、アルコールを分解してくれるシブオールというタンニン成分と、アルコールデヒドロゲナーゼという酵素を含み二日酔いに効きます。
柿の橙色の色素成分β-クリプトキサンチンはカロテンの約5倍という強力な発ガン抑制作用があることも分かっています。
漢方では柿の実が肺を潤して咳やたんを止め、炎症を抑えることから肺結核の咳や喀血の補助療法に用いられます。 柿の葉には果実以上にビタミンCが多いので、お茶にして服用すると高血圧や動脈硬化予防のほか、潰瘍による内出血、痔の出血、鼻血、月経過多、眼底出血にも効果があるといわれています。さらにヘタを煎じて飲むとしゃっくり止めや夜尿症に効き目があります。
このように良いことずくめの柿ですが、消化が良くないうえ、体を冷やす作用があるので、胃腸が冷えやすい人や病後、産後の人は控え目にしましょう。また、渋み成分のタンニンを含むので、多食すると便秘になる場合もあるので注意が必要です。
今年の秋は日本古来の果物「柿」を食生活に上手に取り入れて風邪予防しましょう。

2012年9月28日

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