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9月旬食材紹介:ししゃも

ししゃも

阿波踊りも終わり、徳島の季節も秋へと移りゆこうとしています。
すだちも露地物が出回るようになり、お手頃価格になってきました。すだちを絞って食べたくなるのが焼き魚ですが、今月は焼き魚の王様サンマではなくししゃもについてお話ししたいと思います。
ししゃもはアイヌ語で「柳の葉」という意味の「シュシュハム」が語源です。約2年で成魚になり、晩秋になると産卵するため河川を上ります。北海道の太平洋岸で大量にとれましたが、乱獲のため激減。今、市場に出回っているのはカナダやノルウェーなどでとれたカラフトシシャモがほとんどです。
栄養成分としての働きは、まるごと食べられる魚なので、カルシウムの豊富なのが魅力です。カルシウムは、歯や骨をつくるので、育ち盛りの子供や骨粗鬆症に悩む人、高齢者の方におすすめです。 カルシウムが不足すると肩こりやイライラ、動脈硬化の促進にもつながります。 ビタミンB2も比較的多く含まれているので、動脈硬化などの生活習慣病を予防します。B2が不足すると、唇や舌、目などの粘膜に症状が現れます。口内炎、目の充血、肌荒れが心配な人は積極的に摂取してみてください。ただし、アレルギー体質の人は注意してください。

2014年8月25日

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