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3月旬食材:ワカメ

ワカメ

今月は徳島県鳴門市名産のわかめについてご紹介しようと思います。
わかめは若さに通ずるとして『若布』という漢字があてられています。食用の歴史は古く『古事記』や『万葉集』にもその名がみられます。古くから日本人が親しんできたわかめの注目すべき成分はぬめりです。このぬめり成分には腸のナトリウムと結合して体外に排泄させる働きがあるので、血圧の上昇を抑制する作用があります。その他、ぬめり成分と食物繊維は便秘を解消させ、大腸ガンを防ぐ効果が得られます。 ヨードは新陳代謝をうながし細胞を活性化させ、病気に負けない抵抗力を養う成分です。アミノ酸と結びついて甲状腺ホルモンをつくるので、ヨード不足による甲状腺ホルモンの障害をもつ人はすすんで摂取することをお勧めします。
わかめは、酢の物、和え物、汁の具、野菜との煮物、かき揚げなど色々な用途に使えます。なかでも、酢との相性がよく、コレステロール値や血圧を下げる効果を補強する他、素材を柔らかくします。
生わかめは若いほど味がいいのですが、日持ちしないので他県ではあまり出回らないそうです。春先になると徳島のスーパーには生わかめが並び、手軽に購入することができるので、新陳代謝を促進し、便秘を解消。高血圧などの生活習慣病も予防する海の野菜 わかめを食卓に添えましょう。

2013年2月28日

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